【ヨガ哲学の名言】マニュアル社会って、善し悪し！？ - テツコとデニコとドラコとランコとミコの５人の物語

ヨガ哲学的に「時間」をどう考える？

「不盗に徹した者のところには、あらゆる富が集まる。」

ヨガ・スートラ

マニュアル社会が、効率的かつ合理的なのは分かる。スムーズなのも分かる！そうやって、経済は発展してきたのだもの、分かる分かる！でも、融通が利かなすぎるっていうのも困りものだな～なんていうこぼれ話。

「ALWAYS３丁目の夕日」みたいな昭和３０年代では、融通を利かせてくれることも多かったのかなぁとか思ったりもするよね。ついつい、昭和生まれの人間は、昭和にノスタルジーを覚えてしまうところがあるな、テツコ、もう令和だよ、いかんいかん。

先日、こんなことがあった。ヨガの予約をとてもとても楽しみにしていた。その日は土曜日の休日出勤もして、「頑張ったな。」って日だった。基本、土曜日に働くのはブルーだから、汗をいっぱい流して、「今日の自分をすっきりさせるんだー。ヨガでリセットするんだー。」なんて、朝からヨガができることを楽しみにしていた。

むしろ、仕事が嫌すぎて、ヨガを楽しみにすることで、自分をなんとか保っていたのだった。しかし、その日は大渋滞。大雨で夕方だったこともあって、何度も何度も赤信号で停まってなかなか進まない。

それでも、楽しみにしていたヨガのためにという気持ちで、駐車場に着いてからも、めったに走らないテツコが、自分の「ぜぇぜぇ。」って声が聞こえるくらい思いっきり一心不乱に走ったのだ。そのおかげで見事３分前に到着した。

「やったー。よがった、間に合った。」と思った、、、。

しかし、「もう閉めてしまったので。」と断られた。「いやいや、私はもうヨガウェアを着ているからそのままもうできるんですよ。」と言いかける。それでも「もうだめなんで。」と断られた。アルバイトのような若い人だったし、仕方ない。

でもその後、あまりにがっかりして涙が出た。（もちろん、自分が時間に余裕を持てなかったから、１００％テツコが悪いんですよ！すみませんです。）でも、間に合ったのに断られた、ということに、その後、激しい憤りを感じてしまったのだ。これが、人間の感情ってもんですな。

最近、世の中こんなことばかりだ。「期日なので」「時間なので」「決まりなので」と、融通を利かせてくれることがすっかり少なくなった。そりゃ、分かりますよ。責任取れませんもんね。そりゃ、そうですよ。

でもね、それでもたまに「本当はダメなんですけど、今日は特別にいいですよ。」って言いながら、大らかな対応をしてくれる方々に不意に出会うと、ホッとするじゃないですか。この頃は、小さな個人商店だったら出会えるのかな～、今時、そんな人皆無かも。マニュアル社会だから、枠からはみ出せない。　

日本はいつの間に、こんな国になったのだろうか。アメリカナイズの訴訟社会の真似事だろうか。最近、知り合いの年配の方が言ってた。「楽したい人が楽できない」時代になったねと。まさに。

確かに、ヨガはゆっくり体をほぐしていく必要があるから、時間通りというのはうなずける、危険を伴うから仕方がない。しかし、私は３分前に着いたのだ！多忙な社会人は、趣味のヨガに少しぐらい遅れてしまうことだってあるのだ。（愚痴みたいになってしまい、すみませんでした。）この話は、本当、「時間に遅れたテツコが悪い！」ってだけの話なんだけどね。それは、１００も承知なのですが（汗）

その後、そのヨガスタジオでは、「５分前でないと入場できません。」と張り紙が貼られるようになった。そうそう！事前に知らせておいてくれれば、泣かずに済んだ！それそれ！

最後にヨガ哲学について。小さなことに怒ってしまったテツコの反省の意味も込めて。ヤマ（禁戒）のうちの不盗についてである。

ヨガ・スートラには「不盗に徹した者のところには、あらゆる富が集まる。」と書かれている。泥棒をしないことはもちろんだけれど、相手を待たせることや遅刻することも時間を盗むことになるという。アスティヤは他人の物、時間、信頼、権利、利益などを盗んではいけないということ。そうそう、盗むのはダメよね。犯罪よね。時間もなんだね。ヨガ的には。