【ヨガ哲学の名言】ヨガ的仕事の流儀

yoga

まさかまさか!聖者は仕事をこう選べ!と語っている

「現在の仕事を愛してください。しかし仕事の奴隷にはならないでください。」パラマハンサ・ヨガナンダ

「ヨガの規則正しい修練は落ち着きと揺るぎなさをもたらし、人生の嵐に立ち向かう支えとなる。」アイアンガー

「ハートは神にささげ、手に仕事をして。」ヴィヴェーカーナンダ

あなたは仕事が好き?嫌い?「好き。」と答えたあなたは立派なカルマ・ヨーガ実践者。「嫌い」と言ったあなたも立派なカルマ・ヨーガ実践者だ。なぁんだという声が聞こえてきそう。

なぜかというと、現代人はいくらヨガに没頭しても、本当の出家はなかなかできない。インドでいう本当の修行って「蒸発」と同じだから、広いインド大陸を乞食をして歩き、洞窟や木の下で瞑想する。インドにはそういう人が何十万人といるという。

私たち日本の現代人にはとてもできない生活。だから、いくらストイックにヨガに取り組んでも俗世間でお金をいただいている以上、日本人はみんなカルマ・ヨーガ実践者なのである。

社会と関わり、友達と家族と触れ合いながら、仕事に一生懸命に取り組むのがカルマ・ヨーガだ。出家という選択肢ではなくても、仕事を通して立派な修行をしている。与えられた仕事を一生懸命にすると、どんな仕事をしていてもその仕事が即、ヨーガになる。

仕事で嫌なことっていっぱいある。人間関係に悩んだり、結果が出なかったり、評価をしてもらえなかったり、上司からの叱責があったり、仕事は「我慢」って言う人もいる。

だから、最初に「嫌い。」と答えた人こそ、今カルマ・ヨーガの厳しい修行中なのかもしれない。嫌いな仕事を毎日している。それだけで立派ではないか。

「お疲れさま。あなたはよく頑張っている。」家庭でも職場でも働く人々誰もが、たまには言って欲しい言葉だ。

これだけ子育ては「叱るより褒める方が良い」と言われる社会なのに、大人はなかなか褒めてもらえない。おかしいではないか!大人だって頑張っているのに。

当たり前の仕事を当たり前にやっていても特別褒められないけれど、その当たり前の価値に気付いてみんなで褒め合おうではないか。なんて。なかなか言ってもらえないんだな、これが。

だから、せめてこのエッセイでは精一杯に称賛を送りたい。「あなたは頑張っている。立派なカルマ・ヨーガの修行をしている!」と。

みんな人生という名の修行中なのだから。

佐保田先生はカルマ・ヨーガにおいても、カルマ・ヨーガ型とそうではない人がいると言っている。

「世の中で活動し、働いている人に二種類の人があります。カルマ・ヨーガ型の人と、そうでない人。カルマ・ヨーガ型でない人は欲の皮が突っ張って、仕事するよりもその仕事をした結果どれだけもうかるかのほうが先に立ちます。月給は安いよりも高いほうがいいでしょうが、あまりそのことは考えず、とにかく自分のやっている仕事がおもしろくて仕事に打ち込み、生きがいを感じる人たち。」

お金にばかり固執して働くのはカルマ・ヨーガではないと言うのだ。おもしろくて打ち込んでいる人たちがカルマ・ヨーガ型。

パラマハンサ・ヨガナンダは、現代版ともいえる、現代にも通じる、キャリアアドバイスをしてくれる。すべて、彼の言葉の引用でお答えします。

仕事の流儀1⃣ そもそも、仕事はどのように選べばよいのだろうか?

「第一に仕事を注意深く選びなさい。どういう職業につくかを決めるのに十二分時間をとりなさい。もし成功を望むなら、自分の職業を好きにならなければなりません。その決断を断固として守りなさい。」

「自分の職業に関しては、心の底にある関心、天性の傾向、瞑想による直観に従って選んでください。あなたが好きでないビジネスでの成功を求めようとしてはなりません。小さな仕事を一時的にすることは問題ありません。しかしそのような仕事に留まることは、あなたの創造性に反する罪です。小さな重要でない仕事は経験の浅い新人にまかせ、あなたは、そのような仕事で経験を積んだ後、より上位の地位を目指さなければなりません。」

好きな仕事で成功することが大切なんだね。

仕事の流儀2⃣ 仕事に対して、どう向き合うべきか?

「ささいな仕事も丁寧にやりなさい。」

「現在の仕事を愛してください。しかし仕事の奴隷にはならないでください。」

本当そう、丁寧に。でも、奴隷にならずに。

仕事の流儀3⃣ 仕事の目的は何なのだろうか?

「ビジネスの主目的は単なるお金儲けではなく奉仕サービスであるべきです。ビジネスは他人を幸せにするための奉仕だということを忘れてはなりません。一人ひとりが他者のために生きるべきです。自分を支えるには他者もまた支えなければならないのです。」

「究極の目的は奉仕。考慮すべきはお金儲けではなく、創造的な能力です。そうすれば、お金は人を支配するものではなく下僕になるのです。自分がより役立つ人間になることは、仕事で高い評価と成功を引き寄せる最も確実な方法なのです。創造的なビジネスマンでも、じぶん1人で仕事をやっていける人はいません。」

仕事は奥深いものだ。でも、変容しやすいものでもある。立場も業務内容も。仕事で傷つく日もあるが、仕事に救われる日もある。家族のもとに早く帰りたい日もあれば、家族と行き詰って仕事で気持ちを紛らわせたい日もある。

人生は長いから、モチベーションも状況に応じて変わるし、決して、ひとくくりには語れないのだ。

日本人は特に真面目な人が多いから、「社畜」という言葉もあるが、仕事で苦しんでいる人も多いと思う。では、今まさにつらい目にあっている人へ。

ヨガをしよう。ヨガをすれば心も体も強くなる!

「ヨガの規則正しい修練は落ち着きと揺るぎなさをもたらし、人生の嵐に立ち向かう支えとなる。」(アイアンガー)

嵐に立ち向かう支え・・・ヨガってすごい!そして、ヴィヴェーカーナンダのこんな言葉を胸に毎日過ごす人は素敵な人であるに違いない。

「ハートは神にささげ、手に仕事をして。」

さぁ、また頑張りますか!

今日もお読みいただき、ありがとうございます。

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