自然と涙が出る人は頑張りすぎ!時々、休んでくださいね!
「努力こそが悲しみの根本原因なのだ
努力しようと休もうと得るものも失うものもない
私は勝ち取る喜びや失う悲しみを手放した
そして、私は幸せだ」
アシュターヴァクラ・ギーター
三十路女子には、生きる道が2つしかないのだろうか。
それは独身か、結婚か、の2つの道。
「30代までに結婚しないとその先は独身」というプレッシャーが押しかかる。両親からの圧力もしかり、「30代のうちには何とか決めなくては」と結婚できるか否かのいばらの道とも修羅の道とも言えるべき道に入っていく。婚活しようがしまいが、相手がいようといまいと、である。
そのつらさが30代女性の特筆すべきところで、女性たちには「つらいんだよー」ともっと叫んでほしいくらい。
だから、私テツコが叫ぼうと思う。「つらいんだよー(笑)」
既婚女性には家事や育児という鎧があるが、独身女性にはない。影で親の介護をしようが、影で兄弟たちの面倒を見ていようが、社会から見れば30代の独身女性は、暇でしょ?仕事頼んでもいいよね!?っていう存在。
三十代になると、仕事で大失敗することは少なくなるけれど、それでも責任が重くなる分、ミスが許されない。時々ピンと張り詰めた糸のような緊張感で仕事に立ち向かう。
特に独身女性は育児世代の仕事のフォローが振りかかってくるし、頼まれることも増えてくる。すると、仕事量はうなぎ登り!
しかも、社会では「独身女性=バリキャリ」という方程式が暗黙の了解として自動的に成立しているらしい。独身なのだから自ずと仕事に頑張らなくてはならないという状況。(この方程式って男性にはあんまりないよね??男性には仕事ちゃんとしろよ、出世しろよ的プレッシャーが元々あるんだろうな、それはそれでつらいよね・・・テツコ共感)
そればかりか、自分の心にも他人の心にも「仕事に熱中してきたから、結婚できなかった。」という言い訳が必要になる。「自分は売れ残りなんです。」なんて言えないから、仕事に頑張る。それなりの年齢でそれなりの収入を得て、それなりのポストについていなければおかしい人、何か欠陥がある人なっちゃうから、かな。
社会の見方はこんなもの。つらいなぁ。
テツコ、もう一回叫ぶね!「つらいよー!」
そもそも仕事は人によってモチベーションが異なる部類のものだと思う。
仕事が100%という人もいれば、家庭が100%という人もいれば、趣味が100%という人もいる。それを「独身=バリキャリを目指す人」というカテゴリー化は単純すぎる。確かに、バリバリ仕事をしたいから独身を選択したという女性も多いだろうし、それはとてつもなく、かっこいい!魅力的だ。
ただし、特別「バリキャリ路線で行く!」と決めていない独身女性も多い訳で、この多様化の時代に、あちこちでいろいろな「決めつけ廃止令」を出したいくらいだ。ジェンダー論も同じだよね。色々と決めつけないで欲しいよね。テツコが叫んであげる。「決めつけないでー!(笑)」
人生は長い。今後、30年~40年も働くことになる。いや、現代においては定年を迎えてもどんな形態であれ仕事をしている人が多いため、それ以上である。
長いこと働いていれば健康を害することもある、失恋することもある、家庭内での不和が起こることもある、死にたくなる日もある。それでも生活のために働いていくのだ。そんな痛みを誰もが抱きながら、働いている。
その上、「結婚していないのだから」「独身なのだから。」というそうでなくても仕事が大変でつらい上に、プラスアルファでのっかる偏見には耐えがたい日がある。
時々無神経に「結婚しないの?」「なんで結婚しないの?」という質問を浴びせる人がいる。普段から仲良くしている人ならば許そう!お世話になっている人ならば百歩譲って許そう!
しかし、それほど話したこともないような人に言われるそれにはとてつもない不快感を感じる。その質問は独身女性を即ノックアウトさせるにふさわしい電光石火の仕打ち。
テツコはそれを「圧力鍋」と呼んでいる。社会的に圧力を受けているような気持ちになるからだ。単に結婚という枠だけで優位に立った既婚男性が女性を攻撃したいだけ、憂さを晴らしたいだけ、虚栄心を満たしたいだけ、劣等感をぶつけたいだけの汚い言葉。
特に、出世を優秀な女性たちに奪われないと必死な男性たちがそんな言葉を吐き出しているような気がしてならない。なまじか高学歴女性は残念ながらこんな仕打ちをよく受けるのだ。「そうだそうだ!」と言ってくれた読者のみなさん、ありがとう。(男性ばかりを責めているつもりは毛頭ございません。これからテツコは全人類を励ましますので、お待ちください。許してくださいね。)
そんな攻撃と戦って、げっそりと疲れて家に帰った時、妙に涙が頬を伝う日がある。「なんでこんなに頑張っているのに、報われないんだろう。」「頑張っているのに、なんて運がないんだろう。」「なんでこんなにも寂しんだろう。」「いつになったら、幸せになれるんだろう。」「こんなに頑張っているんだけどな、、、。」とひたすら涙が溢れ出る。
そんな日は涙腺のきっかけなんて何でも良い。
例えば、週末の楽しみにしていた約束がボツになったり、週末の出勤・出張が決まったり、早く帰りたい日にこそ急な仕事が入ったり、ちょっと気になっていた男性がそっけない態度だったり、お客さんにきつく言われたり、そんなのよくあること。
大人たるもの、そんなの我慢できる。しかし、涙は止まらない!
インドの聖賢に愛された最も純粋な聖典と言われる、アシュターヴァクラ・ギーターの抜粋である。
「努力こそが悲しみの根本原因なのだ
努力しようと休もうと得るものも失うものもない
私は勝ち取る喜びや失う悲しみを手放した
そして、私は幸せだ」
先日NHKのアカデミアで伊達公子さんが「nothing to lose」の話してたなー。素敵な話だったよ!テニス復帰で迷っていた時に、「失うものは何もない」って当時のだんなさんが言ってくれたんだって。それで、テニス復帰!かっこいいなぁ。
話を元に戻すね。確かに、教育を通して、潜在意識では「努力は善」と教育で植えつけられている。努力は美しい!でも、努力しているから見返りが欲しい、認めて欲しい、満たして欲しい、愛して欲しい、そんな欲望もどんどん湧いて出ちゃうもの。
時々は努力をやめてみて、欲望を断ち切ってみる。そんな日の自分も認めてあげましょう。
「自分らしく」でいいよね!
頑張っている女性のみなさん、「泣くことは笑うことと同じくらい精神的に良い」とも言われるけれど、何にもなくても涙が出るのは無理をしていて疲れている証拠だよ。
さぁ、少しだけお休みしましょう。
最後に、男性諸君、働く女性に優しくあれ。いやいや、「働く男性にも優しくしなくては」です。本当に。20代~40代の独身男性も同じ目に遭っていると思う。50代になると、男性にも女性にもある意味、触れられないゾーンにはなっているかもしれないけれど、本当に社会的な圧力鍋はコワイです。つらいです。
これから、全女子全肯定エッセイを書き綴りたいと思っています。
女性たちに勇気を与える、元気になれるエッセイを書きたいんです。テツコは。
ヨガ哲学の名言も含めて、「全女子が勇気づけられ、元気になれるエッセイ」を目標にしています。
既婚・未婚・独身など結婚という価値観もおそらく10年後にはなくなるかもしれない。
それだけ、時代が動くのは速いのだから。
2020年 生涯未婚率
男 28.3% 女 12.8%
2040年 生涯未婚率
男 29.5% 女 18.7%
ちなみに、「努力不要論」については中野信子さん、楠木建さんの「絶対悲観主義」は結果に期待したり、結果を求めすぎたりする頑張りすぎちゃう女性には良い意味で、少しだけ気を抜けてオススメです!
切羽詰まった時に、頑張りすぎちゃった時に、心を軽くしたい時に、価値観を変えたい時にいかがでしょうか。
今日はお読みいただき、ありがとうございます。